岩塩プレートで牛タンを焼いてみる回
岩塩プレートってご存知でしょうか。
文字通り岩塩が板状になっているものです。
You Tubeのショート映像の中で美味しそうに焼き肉を食べている女性に魅せられ、楽天市場のECサイトで購入しました。
その映像には卓上のガスコンロに乗せられた岩塩プレートがじっくり熱せられ、その上で肉を焼いて食べるだけの映像でしたが遠赤外線効果で柔らかく焼けたお肉はとても美味しそうに映っており、脊髄反射のように私は思わずマウスのクリックボタンを押していました。
岩盤プレートは初めての購入だったので、私の購入基準のひとつ目が厚みがしっかりある(熱による破損の心配)という事、家族で焼き肉をするのでそれなりの大きさがあること、購入者のレビュー記事が充実している事を判断基準にあげ、この岩塩プレートに決めました。
早速、私は妻に提案しその日の週末に家族でやってみようと言うことになり、妻が食材を揃えてくれました。
牛タン・牛ロース・豚バラ・野菜…
妻は料理も盛り付けもナカナカ上手なのです。私の盛り付けに対してたまに五月蝿(うるさ)い時もあるのですが、妻のこだわりに対し感心したりしています。
彼女が敬愛する料理家の栗原はるみさんの盛り付けや創意工夫な料理術を参考にし、日々美味しい料理を研究し提供してくれている妻にはいつも感謝の気持ちで一杯です。
そして年間4冊出版されるおすすめ栗原はるみさんの料理本が終わってしまったとつい先日嘆いていたばかりでした。
話は戻りますが、本日の肉キャストの中でも、今宵のメインキャストは岩塩におそらくベストフレンドであろう牛タンではないでしょうか。
心踊るのを抑えながら我が家の焼き焼き屋台と呼ばれる卓上のビーターの電源ボタンを押して、厚さ12ミリの岩塩プレートがゆっくり加熱され、さも早く仕事がしたいと言っているようでした。
外見では、このプレートに変化はなく本当にお肉が焼けるほどプレートが熱くなるのかと不安に思っていたのですが、不安をよそに触れてみると脊髄反射が起きるほど加熱されていました。
熱い!
いざ、ライドオンお肉!
まだコーティングされ表面が部屋の照明で輝いている岩塩プレートに最初の1枚を乗せてみました。
もちろんメインキャストの牛タンの登場からと決めていました。私は好きなものは初めに食べるという習慣を大人になってから身につけた(幼少期は逆で最後に食べようとして腹一杯になってました)ので好きなものを先にいただくという、わがままっぷりでした。
牛タンの焼ける音が集合住宅に響き渡る。そして牛タンの焼ける香りに私は形容し難い恍惚感に包まれた。妻も初めての光景に期待で胸を昂らせてるようだ。
私は牛タンを凝視し、返すタイミングを見計らっていると妻がプレートに串刺しにした玉ねぎを置く。
やるな!!!!
胃もたれを防ぐ心優しい妻に感謝をした。(実はその玉ねぎを全て妻が食べたのはここだけの話。)
岩塩プレートに乗せられた牛タンが縮みだし肉汁がプレートに広がりだす。ここぞとばかり私はその牛タンを返す。また音を立て牛タンがプレートの上で踊りだす。
私自身、お肉の焼き方には自負があり絶妙な焼き加減が音でわかる。だが妻に言わせると自分好みの勘違いだと。
そんなことより私は大自然と生き物たちに感謝していただくことにする。
いざ実食
Costcoの牛タンは近所のスーパーで買うものよりサイズが大きく厚みがある。歯応え、食感は申し分なし。肝心な塩味は下馬評と違い、全く塩っ辛くない。それどころかむしろ塩気が薄い。我が家は薄味だと思っていたが他所はもっと薄味だったのかと驚愕した。
だが食べ進めていくうちに謎が解けてきた。プレートの光沢が剥げ肉汁で岩塩に凹凸ができると岩塩が溶け出し素材に塩味が付くようだ。
なるほどと、そのまま食べ進めた。
その後も味の心配をよそに塩っ辛くなることがなく宴は終了。大満足という星5つの評価だった。そして今宵の宴を開いてくれた妻に感謝の気持を込め洗い物をした。
いや、させていただいた。
焼肉6箇条
- 岩塩プレートを急激に熱するべからず(破損の恐れあり)
- ガスコンロより電気で温めるべし(緩やかな温度上昇が見込める)
- 塩分を恐るるなかれ(言う程でもない)
- 食べ終わったプレートはナイフ等で表面を削り出すべし(肉汁が固着する)
- 洗った岩塩プレートは水分をよく払うべし(溶けます)
- 食器は旦那が洗うべし(油物は大変なので)
以上6か条を心に留めて挑んでいただきたいと思います。
そして、私は週末だけで4.4キロ太ったのはここだけの話である。